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函館新聞

縄文誘客効果を渡島全域に波及へ ウェブや周遊パンフ【函館】

渡島管内の縄文を巡るバスツアーで大船遺跡を見学する参加者(昨年10月、提供)

 渡島総合振興局は今年度、子どものいる家族向けに縄文遺跡群の価値を紹介するウェブページや、縄文を絡めた周遊ルートを掲載したパンプレットを作成し、渡島管内への誘客を強化する新事業に取り組む。北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されたことを好機と捉え、誘客効果を管内全体に広げる考え。

 振興局の独自事業「『みなみ北海道まるっと周遊』観光地域づくり強化事業」(2020~22年度)の一環で、22年度の予算額は288万6000円。垣ノ島、大船の両遺跡群のある函館市だけでなく、渡島全域への周遊を促進するため、情報発信を強化する。

 ウェブページは、縄文遺跡群の持つ教育的価値に着目。将来を担う子どもたちに縄文の価値や魅力を知ってもらう内容とする。既存の縄文に関するウェブページは学術的な要素が色濃いが、子どもを意識した分かりやすい道南の観光情報を掲載したページを作る。

 また、パンフレットは、総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2022」(9月・東京)など商談会に参加し、観光PRに役立てる。具体的には、縄文をメインに造成した渡島での体験観光を旅行会社に売り込む。

 継続事業では、管内市町や観光協会職員を対象に周遊観光の魅力を学び、自治体間の連携を強めるセミナー、意見交換会の開催を予定している。昨年10月には「体験観光勉強会」と題し、16人が渡島の縄文遺跡群を巡るバスツアーを実施。森町遺跡発掘調査事務所展示室、大船遺跡、垣ノ島遺跡を訪れ、広域エリアの観光情報を把握し、新たなコンテンツ作りのポイントを学んだ。今年度の具体的な内容や時期は今後検討する。

 縄文を核とした教育旅行の受け入れ拡大にも力を入れる。商談会などを通じ旅行のルート提案を行う。学校関係者や旅行会社に働き掛け、道南への誘致を目指す。修学旅行の計画はどの学校も1年以上前から進めており、次年度の実施計画に反映してもらう。

 振興局商工労働観光課の山本悟史課長は「函館にとどまらず、渡島全体に誘客を広げ、縄文効果もしっかり波及させていきたい」と話している。

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