北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

十勝毎日新聞

「没入型」自然空間を配信 フォレストデジタルがサービス開始【浦幌】

 デジタル機器で撮影した高精細立体映像を使った「デジタル森林浴」のサービスを提供する浦幌町のIT企業「forestdigital(フォレストデジタル)」(辻木勇二代表取締役CEO)は、クラウドを活用した同社独自の没入型空間サービス「uralaa(うらら)」を開発し、18日から企業や自治体向けに販売開始した。同社によると、クラウドを通じて4方向のマルチスクリーンで映像を配信する技術は世界初。浦幌を起点に全国、世界へと地域の魅力を発信していく。

没入型の「デジタル森林浴」を体験する出席者

 従来だと1画面による映像の配信が主流だが、uralaaは正面と天井、左右の4面に映像が投影され、音響や香りも相まってその場にいるかのような感覚を味わえる。さまざまなサイズの天井や壁でも鮮明に見えるように調整でき、スマートフォンをリモコン代わりに映像を操作することもできる。

 これまでに1000以上のシーンを収録し、都度、クラウド上にアップデートされている。利用者が撮影した映像もストックできる。現時点では約100シーンの視聴が可能で、町内の森林や牧場、浦幌を離れてジュエリーアイスの広がる豊頃町の海岸、帯広市の岩内仙峡のつり橋といった管内各地の自然や風景に加え、世界自然遺産の屋久島(鹿児島県)などもあり、旅行気分を味わえる。音楽の再生リストのように好きなコンテンツを自由に組み替えて自分好みのプレイリストも作れる。

 18日午後、町内の旧常室小を改装した「TOKOMURO Lab(常室ラボ)」で発表会を行い、辻木CEOが都内からリモートでプレゼンテーション。上映会に続いて体験会では、来賓の水戸部裕十勝総合振興局長と水沢一広浦幌町長がスマホを手に実際に映像を操作した。また、森林総合研究所(茨城県つくば市)の高山範理上席研究員がリモートで、uralaaの体験者のデータを基に生理的・心理的リラックス効果があることを説明した。

 既に都内のシェアオフィスやホテル、医療施設などから引き合いがあり、将来的には一般家庭への導入も進める考え。利用料は常設で月5万8000円(税別)と専用パソコンの購入費20万円。イベント時の利用料の目安は200万円から。辻木CEOは「今後も十勝をメインに、各地の歴史や文化を読み取れる映像を配信したい」としている。

 27日には東京・大手町で報道関係者向けの発表会を予定している。

<フォレストデジタル>
 2019年11月に大手IT企業の元社員や林業家が中心となって設立。20年2月に国内初の常設型となるデジタル森林浴施設「uralaa park urahoro(うららパーク浦幌)」を開設した。都内の浅草文化観光センターや上川管内下川町の上川北部森林管理署などでもデジタル森林浴を提供してきた。

関連記事

苫小牧民報

段ボールベッド組み立てる 日工道専が防災キャンプ  登別

登別市の日本工学院北海道専門学校(福井誠校長)公務員学科(2年制)は23日、防災キャンプを校内で開き、18~19歳の1年生11人が市職員の指導で段ボールベッドの組み立て、片付けなどを体験した。 ...

苫小牧民報

あすまで多彩なイベント 苫小牧アートフェス開幕

市民参加型の芸術祭、苫小牧アートフェスティバル2024(実行委員会主催)が27日、苫小牧市末広町の出光カルチャーパーク(市文化公園)をメイン会場に始まった。  美術博物館祭、音楽祭TOMAK...

十勝毎日新聞

「がんばれワカナ」 パリ五輪出場・永原選手 グッズ配り応援準備万全【芽室】

 パリ五輪のバドミントン女子ダブルス日本代表で、芽室町出身の永原和可那選手(28)の初戦を前日に控えた26日、町は試合観戦を盛り上げてもらおうと、町内でグッズを配布した。町内の小中学生や町民が折っ...

十勝毎日新聞

“おとな”も保育園留学 地方の子育て学ぶ【上士幌】

 上士幌町は今年度から、50歳前後で子育てを終えた“プレシニア世代”を対象に、保育園で働きながら学ぶ「おとなの保育園留学」を道内で初めて開始した。移住や関係人口の増加、人材確保につなげたい考え。町は...

十勝毎日新聞

クラシックカーで優しいラリー 堺正章さんも参加【帯広】

 戦前の世界的名ドライバーをしのびつつ、北海道の大自然の中を博物館入りレベルのクラシックカーでのんびり走るラリーの第2日が27日、帯広発着で行われた。タレント堺正章さん(77)らが最も古い車で1...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス