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函館新聞

フィッシャーマンズの朝どれ鮮魚、新幹線で大宮へ 初販売が好評【函館】

画面越しに商品の説明をする(左から)齊藤さん、福田社長、熊木さん

 函館の若手漁師集団「ハコダテフィッシャーマンズ」が函館沖で漁獲した魚介類を、北海道・東北新幹線でJR新函館北斗駅から大宮駅(さいたま市)まで輸送し、販売した。新幹線を活用し、函館で漁獲した鮮魚を水揚げしたその日に大宮駅まで運び、販売する初の試みで、終日多くの利用客が訪れ、好評だった。函館では、フィッシャーマンズ発起人の熊木祥哲さん(41)=市漁協所属=らがウェブ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で現地とつなぎ、商品を売り込んだ。

 函館市主催の「見てって、買ってってけれ!北海道函館物産展」で、物産展は今回で4回目。JR大宮駅東口から徒歩1分の距離にある、東日本の交流・情報発信拠点「まるまるひがしにほん(東日本連携センター)」で9~12日に実施した。

 朝どれ鮮魚の新幹線輸送は、函館市、さいたま市、JR東日本が連携し実現。フィッシャーマーンズが今年3月の「はこだてフードフェスタ2021」での「フードフェスタミニ」にサクラマスのフライを出品したのが縁で、函館市経済部から声が掛かった。

 はやぶさ22号を使い、新函館北斗駅を午前10時53分に出発し、大宮駅には午後2時39分到着。保冷剤を入れ、1日あたり5箱(1箱最大5キロ入り)を運んだ。

 販売したのは、ヒラメの刺し身や生アワビ、石持ちガレイの刺し身、アカザラガイのむき身、ババガレイの煮つけなど。価格は400~1500円。フィッシャーマンズの活動を応援する海産物卸問屋「福田海産」(宇賀浦町、福田久美子社長)で、刺し身や煮つけなどすぐ食べられるよう調理し、福田社長(65)が車で新函館北斗駅まで届け、新幹線に積み込んだ。

 熊木さんらは福田海産で4日間、ズームを使い、商品が店頭に並ぶ午後3時~同7時に販促活動を行った。会場にBGMとして流したイワシがテーマの「わっしょいわし」を作詞作曲した齊藤いゆさん(30)=函館出身の魚専門シンガー・ソングライター=も札幌から駆け付けた。

 熊木さんは「捕れる魚が関東と違うので、どれだけ売れるか不安だったが、函館出身者がかなり来てくれたほか、リピーターも多かった。今回は〝ズーム版〟だったが、顔の見える漁業がアピールできた。インスタグラムを通じ、活動に参加したいという他の漁師もおり、私が捕れなくても他の漁師でカバーできる仕組みが構築できれば」と話した。

 福田社長は「函館と言えばイカのイメージが強く、イカに期待していた人が多かったようだ。今回はイカはなかったが、多彩な品ぞろえで函館をPRできたと思う」と笑顔を見せていた。

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