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函館新聞

ドサンコの灯を消さない 道南保存協会が設立【函館】

北海道和種馬「ドサンコ」

 道南発祥の北海道和種馬(ドサンコ)の灯を絶やさないようにと、道南の生産者ら有志が新組織「道南ドサンコ馬保存協会」(久保田知行会長)を立ち上げた。道南でのドサンコの資源保護・増殖を図るのが狙いで、ドサンコによる駄載(だんづけ)など伝統技術の承継も進める。新規会員、賛助会員の入会を呼び掛けている。

 従来あった「北海道和種馬保存協会道南支部(以下旧会)」が、今年6月に解散。旧会は1966年4月に設立された道内で最も古い歴史を持つ〝和種馬保存組織〟だった。76年6月に発足した北海道和種馬保存協会(札幌)に、支部として参加。しかし、道内での和種馬飼育頭数は、1990年代に2000頭を超えていたが、最近は1000頭を割り込むまでに激減。道南でも400頭以下に減り、高齢化と後継者不足、経済的な負担増などで保存意欲が低下し、旧会は解散した。

 危機感を抱いた久保田さん(75)=獣医師、七飯町在住=は、北海道開拓にドサンコが大きく貢献したことや、道南のドサンコ頭数が全道の8割を占めてきた歴史を踏まえ「どのような状況下になっても、道南はドサンコを保存する役割を果たしていかなければならない」(久保田さん)と決意。旧会会員の中から保存に意欲を持つ9人(函館市の生産者4人、奥尻町の生産者2人、学識経験者3人)が発起人となり、道南ドサンコ馬保存協会を今年8月に設立した。

 新しい会は10月にあった北海道和種馬保存協会の臨時総代会で支部として活動することを承認された。

 現在、日本に存在する和種馬は木曽馬(長野県)、御崎馬(宮崎県)、対馬馬(長崎県)、野間馬(愛媛県)、トカラ馬(鹿児島県)、宮古馬(沖縄県)、与那国馬(沖縄県)、北海道和種馬(ドサンコ)の8種類。絶滅の危機にある和種馬を救うため府県は保存に力を入れている。

 久保田さんは「このままでは道内にドサンコがいなくなる可能性がある。会として行政の支援を引き出す要請活動や、会員を増やすことでドサンコの保存につなげていきたい」と話す。

 入会金は3万円で、年会費は1万5000円。問い合わせは、久保田さん(090・1524・1656)へ。

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