サクラの移植と治療【浦河】
浦河町西舎の建設会社、手塚組(手塚純一社長)は13日、サクラの名所・優駿の里公園で恒例の「桜を植えて環境を学ぼう!第11回緑の学校」を開催した。幼児から中学生までとその保護者ら51人が参加し、エゾヤマザクラの移植や木の治療に取り組み、樹木の大切さについて学びながら、地元の観光資源である桜並木の保全活動の一翼を担った。
「緑の学校」は、地域の子どもたちに土木の啓発と自然環境、郷土への理解を深めてもらうことを目的に、手塚組が“土木の日”のイベントとして、パシフィックコンサルタンツと苫小牧在住の樹木医・金田正弘氏の協力で毎年開催している。
町商工観光課や町教育委員会とも協働し、町のサクラの名所「優駿さくらロード」の桜並木再生・維持保全に向けた貢献活動も兼ねている。 この日は、池田拓町長と浅野浩嗣教育長も参加。イベントの運営は、室蘭開建発注の「一般国道236号浦河町浦河道路除雪維持外一連工事」の現場担当者らが行った。
開会のあいさつで池田拓町長は「この桜並木が、皆さんが大人になった時、もっときれいに咲くように取り組んでください」と呼び掛けた。
緑の学校では、毎年、ベニヤマザクラやカンザン、アーコレードなどさまざまな品種のサクラの苗木を30本程度植えてきた。今年は、これまでに植樹した苗木が生長したことから、公園のアエル敷地内で移植作業を計画。8年もののエゾヤマザクラ4本を移植。
作業は、金田樹木医の指導のもと、子どもたちは、スコップを手に移植個所でサクラの根がしっかりと付きやすいように土づくりを行い、力を合わせてエゾヤマザクラを植え付けた。
金田樹木医は「地球温暖化の原因となる二酸化炭素を食べてくれるのは唯一“木”だけ。みんなの将来のために自然を守ろう」と地球環境における樹木の大切さを子どもたちに伝えた。
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