史跡学び拓本づくり 門別図書館郷土資料館 2000年以上前の遺跡から出土の土器で【日高】
【日高】門別図書館郷土資料館主催の「北海道指定史跡の土器に触れよう、試そう」が10月26日、小学生から大人まで計10人が参加して同資料館で行われた。
町内史跡から出土した埋蔵文化財の体験イベント。今から2000年以上前の遺跡、門別富仁家盛土墳墓群(道指定史跡)、1000年前のシノタイ遺跡(擦文土器)など町内各地の遺跡から出土した土器を洗い、表面の模様を墨で写し取る拓本づくりを行った。
土器の破片がどの部分か予想を立て、土器を人間の体の部分に置き換え口唇部、口縁部(頭)、頸部(首)、肩部、胴部、底部(足)など各部位の判断基準とした。
拓本づくりは、土器をあてた画仙紙を土器の大きさよりも2~3㌢大きく切るなどし、脱脂綿を濡らして画仙紙の上から押しあて湿らせてから周りの部分は内側に折りたたんだ。さらに、乾いた脱脂綿を表面に押し当てて水分と空気を抜き、少し表面を乾燥させてから、タンポに墨を薄くつけ画仙紙の上から押しあて、墨がきれいにのったら、静かに土器から画仙紙をはがし、折り曲げていた部分を伸ばした。出来上がった拓本には、どの部分が上になるか矢印とどの部分か予想し、別紙に理由などを記入した。出来上がった拓本は、ラミネートして各自持ち帰った。
参加した富川小3年の小林朋哉くんは「むずかしかった。土器の形にそって紙を濡らしてつける所が大変だった。底の部分が特にむずかしかったけど、やったことのない体験だったので楽しかった」、大人の参加者の菊地美穂さんは「楽しかった。前回初めて体験して、また体験したいと思い参加した。土器やいろいろなことを知ることができた。地元に遺跡があることは知っていたが、拓本づくりができるとは思っていなかった。また機会があったらぜひ参加したい」と話した。