検査員の点検方法に見入る参加者たち

　室蘭地方自動車整備振興会日東支部（甲谷賢一支部長）主催の「マイカー無料点検教室」が24日、浦河町東町うしお２の日高地域人材開発センターで開かれ、28人の参加者が車の日常点検方法などを学んだ。

　車の点検整備で２％程度の燃費改善（二酸化炭素削減）がされることから、同振興会では「『異常なし』聞きに行こうよマイカー点検」をスローガンに、９月１日から11月30日までキャンペーンを実施。同会加盟の整備工場利用客を対象に、車検や整備、点検の実施で、タイヤ、オイル、ワイパーブレード、カー用品などに使えるプレミアム整備券（３千円分）が当たる抽選券を進呈し、ドライバーに車の定期的な点検整備の必要性と保守管理責任意識の高揚を図っている。

　教室では甲谷支部長が「車の点検整備は、ちょっとした目配りで環境にも良いということを再認識しながら皆さんの役に立てれば。何かあれば整備の専門家に聞いてください」とあいさつしたあと、三栄オート整備工場の原敏弘さんを講師に日常点検などについて座学と実技で学んだ。

　原さんは、「自動車の保守管理責任はユーザー自身にあることが法で定められており、ユーザーには日常点検と定期点検が義務付けられている」と述べた上で、エンジンルームやクルマのまわり、運転席の日常点検15項目などを説明。また、令和５年１月（軽自動車は令和６年１月）から車検証が電子化されたことなども説明した。

　続いて、機械実習室では乗用車２台を使い、日常点検のエンジンオイルの量、タイヤの空気圧や減り具合、ワイパーなど細かく検査員が実技を見せた。ほか、ロードサービス付き保険の活用なども紹介した。知人に誘われて参加した様似町の小原進さん（67）は「タイヤ交換の際に普段はきっちりと締めていたが、加減など、色々と勉強になった」と話した。