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室蘭民報

ベリッシマ室蘭入港 心通う「客船おもてなし」実証スタート【室蘭】

無料ピストンバスに乗るため長い行列をつくる乗船客ら

 クルーズ船・MSCベリッシマ(17万1598トン)が4日朝、室蘭港祝津ふ頭に接岸した。市内への経済効果波及や荒天時対応、事故防止に向けて、地元関係者らが乗員・乗客への輸送や観光案内といった手法を一部変更。ピストンバスの運行などおもてなしの取り組みについて実証を始めた。10日に入港する客船クァンタム・オブ・ザ・シーズ(16万8666トン)への対応と合わせて効果を検証する。

■ピストンバス

 ふ頭からの2次交通が少ないことで経済効果が限定的であることや、全天候型の対応やトイレ確保などの観点から、関係機関でつくる連絡会が協議。祝津ふ頭岸壁とJR東室蘭駅を往復する有料シャトルバスを船社が手配した。岸壁とカナスチールみたら室蘭を往復する無料ピストンバスも市が手配し試験運行した。

 ベリッシマの乗客らは午前8時前から続々と手続きを済ませて下船。タクシーやバスなどに乗り込み目的地へ向かった。この日は小雨と肌寒い風に見舞われたことから、予約なしで乗れる公共交通に行列ができていた。このうち、室蘭北交ハイヤーは約40台の車両で乗船客らを運んだ。当初は地球岬などを訪れる予定だったが「雨風のため景勝地ではなく、登別温泉などに向かうルートへの切り替えが多かった」という。豊浦ハイヤーも乗車9人可能なワンボックスカーなどで目的地へと向かっていた。

■両替コーナー

 従来、岸壁近くだったおもてなしエリアも、みたら室蘭内に変更した。英語表記されたパンフレットやマップが配られたほか、両替コーナーなども設けられた。JR東室蘭駅までのシャトルバスに乗った利用者も、小雨の中、まち中を歩いて買い物を楽しんでいた。

 実証は、10日に祝津ふ頭に入るクァンタム・オブ・ザ・シーズでも行う。ベリッシマと同様、乗員・乗客合わせて約6千人が訪れる。

 連絡会の呼びかけ人である室蘭観光協会の伊藤鋭二専務理事は「きょうのように天候が良くない日でも、屋内でおもてなしできるのは良かった」としながらも、「みたら室蘭の開館時間前にシャトルバスが到着して、中に入れない状態があった。例えば開館時間を変更するなど、スムーズな受け入れ態勢を考案していきたい」と話した。

おもてなしの場所は岸壁近くから、みたら室蘭内に変更された

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