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苫小牧民報

国立アイヌ民族博物館の特別展 来場者1万人 横浜の会社員本間さん 白老

白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の中核施設・国立アイヌ民族博物館(佐々木史郎館長)が25日まで開催している第8回特別展「生誕90年記念 藤戸竹喜の世界展」の来場者が、22日に1万人を達成した。節目の来場者は、アイヌ文化などが描かれた漫画のファンで、家族3人で横浜市から訪れた会社員本間国敬さん(46)。驚きと喜びの表情を浮かべながら記念品を受け取った。

佐々木館長(右)から記念品などを受け取る本間さん

 特別展では、先住民族の伝統技術を受け継ぎながら独自の作風を確立し、動物から人の肖像の彫刻まで幅広く手掛けたアイヌ民族の木彫家藤戸竹喜(1934~2018年)の人生と代表作91点を紹介する。

 本間さんは、妻のパート従業員亜紀子さん(52)、長女の中学3年生、蘭伽さん(14)と特別展に訪れた。家族全員がアイヌ文化をモチーフにした漫画「ゴールデンカムイ」のファン。休みになると道内のゆかりの地を訪ね、大好きな木彫りの熊の鑑賞などをしており、この日は4年ぶり2度目のウポポイ来訪だった。

 同館では館内で記念セレモニーを行い、佐々木館長が同展の図録や文房具、水筒などの記念品を贈った。本間さんは「(1万人目になり)光栄です。細部にこだわった木彫りを見ることができてよかった」とうれしそうに語った。

 特別展は前北海道立近代美術館学芸部長でフリーキュレーター五十嵐聡美さん(60)の企画・監修で、佐々木館長は「美術展としても完成度が高く、1万人は記念すべき数字。多くの人に藤戸氏の魅力が伝わってうれしい」と述べた。

 来場者数の多さで同館が節目を祝うセレモニーを行ったのは初めて。北海道の代表的な木彫家藤戸氏の功績や魅力をより多くの人に伝える機会として企画した。来場者数が最も多かった特別展は2021年秋の「ビーズ アイヌモシリから世界へ」で、2万1682人。次が「ゴールデンカムイ トゥラノ アプカシアン―杉元佐一とアシリパが旅する世界―」で2万500人となっている。

 藤戸竹喜展の観覧料は大人300円、高校生200円、中学生以下無料。ほかにウポポイの入場料が必要となる。詳細はウポポイのホームページ(https://ainu―upopoy.jp/)。

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