高齢運転者対策を強化 踏み間違え防止購入補助 交通安全実施計画【函館】
函館市などでつくる市交通安全対策会議(会長・大泉潤市長)は、今年度の市交通安全実施計画をまとめた。高齢運転者がアクセルとブレーキを踏み間違える事故を防ぐため、市が2万円を上限に安全装置の購入・設置に補助金を出すなど、高齢ドライバー対策を強化する方針を新たに盛り込んだ。
第11次市交通安全計画(2021~25年度)に基づき、今年度に講じる施策を定めたもの。23年度までは計画と前年度実績を一緒に取りまとめていたが、今年度から切り離し公表する。
補助金は市の今年度新規事業で、国土交通省から性能認定を受けた踏み間違えを防ぐ後付け装置が対象。予算は200万円で、100件を想定している。
市の交通安全教育施設「梁川交通公園」は、今年度(4~10月)の入園者数を前年度より1万1063人多い3万5352人と見込んだ。遊具利用(延べ人数)は動力式ゴーカートが同2万2324人多い6万8122人、足踏み式ゴーカートが同6390人多い9385人、自転車が同8123人多い1万1355人。4月にリニューアルオープンし、動力式ゴーカートコースの全面舗装、管理事務所の新築、遊具の更新を行った。
市交通指導員による交通安全教室の開催は、認定こども園などが470回、1万6900人、小中学校や高校が240回、1万4600人、高齢者が90回、3300人と設定、ライフステージに合わせた交通安全教育を展開する。
交通安全教室や啓発活動での交通安全用品の配布予定数は、夜光反射材が1万8000枚、リーフレットが1万4000枚を計画している。
道路交通環境は、国道278号(尾札部道路)豊崎町―大船町の道路改築、赤川函館線赤川町の歩道新設など、国や道などが整備を進める。
市交通安全課は「関係機関が予算を計上し、計画通りに事業が進んでいる。引き続き、交通安全施策に力を入れ、交通事故のない社会を目指す」としている。
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