帯広物産協会(小倉豊会長)は4月から、十勝のソウルフードとして知られる「豚丼」のPR強化、メニューのリニューアルなどを行う「100年豚丼プロジェクト」に取り組んでいる。豚丼が昨年度、文化庁の「100年フード」に認定されたことを受けた事業。付加価値を高め、十勝名物としてのレベルアップを目指す。
文化庁では、地域で世代を超えて受け継がれてきた料理を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、継承・振興を推進している。2021年度に始まり、これまでに250件が認定された。豚丼は23年度「未来」部門での認定で、管内から申請した料理が選ばれたのは初めて。
認定をきっかけに、同協会では「豚丼の魅力を再構築する機運を高めていきたい」(木戸善範事務局長)と、プロジェクトを始動した。
「ひまわり」で氷室熟成肉提供
第1弾として、同協会の会員企業である東洋食肉販売十勝事業所(帯広市)で氷室熟成した豚肉を、同じく会員企業のルーキーファーム(同)が運営する飲食店「十勝豚丼ひまわり」(イオン帯広店内)で使用。同店のメニューを刷新した。 氷室熟成豚肉は、ニッポンハムグループの十勝めぐみ牧場(帯広市)の豚肉を氷室で10日間熟成したもの。たんぱく質が分解されて赤身が軟らかくなり、うま味成分は非銘柄豚と比べて2.8倍になるという。
同店では、ロース部分を7ミリの厚さにカットした「氷室熟成十勝豚丼」(990円)の他、豚汁や豚皿なども提供。ルーキーファームの小原博規業務推進部オペレーションマネジャーは「しっとりとジューシーな豚肉。氷室という十勝ならではの付加価値で、よりおいしい豚丼になった」とPRする。
氷室熟成豚肉は音更町内のスーパー・ハピオでも販売予定。今後は、同プロジェクトで豚丼のたれの開発も予定している。木戸事務局長は「味や食材の磨き上げで豚丼に対する地元民の意識を変えるところから始め、観光振興にもつなげていきたい」と話している。
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