十勝総合振興局は11日、帯広市西16北1の倉庫カフェで、十勝産サツマイモの試食会を開いた。市内の人気洋菓子店クランベリーが協力した初の試みで、抽選で選ばれた参加者がサツマイモ4品種による特製スイーツを食べ比べた。
道内で生産量が年々増えているサツマイモは、道が2022年度から「新顔作物」としてPR。十勝でも芽室町や幕別町、音更町などで栽培され、猛暑だった昨年は豊作に恵まれた地域が多かった。
試食会は十勝産の需要拡大や特産品としての可能性を探ることが目的。午前と午後に定員各20人で設定し、約160人が応募する人気ぶりだった。
十勝産の4品種は紅あずま、紅はるか、ゆきこまち、高系14号。各品種を調理し、焼きいも、モンブラン、プリン、スイートポテトの4種類を提供した。参加者は計16個のスイーツを味わい、市内の団体職員佐藤舞さん(37)は「食感や甘みは違うが、どれもおいしい」と舌鼓を打っていた。
クランベリーの水戸部公平社長(51)は「うちのスイートポテトは関東産の紅あずまを使用している。昨年の十勝産は、大きさも質も本州産と遜色がない。商品として十勝産スイートポテトを販売できるぐらい生産を拡大してほしい」と期待を寄せていた。