暖かい南国でチーム強化 別海高野球部、鹿児島合宿順調【鹿児島】
【鹿児島】第96回選抜高校野球大会(日本高野連など主催)に21世紀枠で初出場する別海高校野球部が、県内の小野公園野球場(鹿児島市)などで合宿を行っている。「甲子園でまず1勝」を目標に、約2500㌔離れた南国で、地域への思いも乗せて汗を流している。
合宿は26日までの10泊11日。選手たちには約4カ月ぶりのグラウンドでの練習と、これまで人工芝の球場での試合だったため、土のグラウンドでの実戦感覚を養うことを目的としている。
20日の鹿児島市の最高気温は21度、湿度88%と蒸し暑い天気。当初は雨天が予想されていたが、日中雨は降らず、選手たちは若干ぬかるんだグラウンドで練習をこなした。
朝9時から始まった練習は、約1時間かけてダッシュやポール間走などで体をほぐした後、キャッチボール、シートノックに続いて投内連係を行い、走者がいるときの内野の動きを入念に確認した。午後からは2カ所でフリーバッティングを行い、球場には選手だけでなくコーチ、監督の活気ある声が響いていた。
中道航太郎主将は「甲子園は土のグラウンド。イレギュラーなどの打球感をチーム全体で共有したい。このような合宿ができて本当にありがたいです」。主戦の堺暖貴投手は「まずは投球フォームをきっちりと固めていきたい。鹿児島はとても暖かいので、練習がしやすくてありがたいです」と語った。
島影隆啓監督は「今のところはとても順調にきていて、選手たちもよく頑張っている。残りは実戦形式も踏まえて、経験を積んでいきたい」と話していた。