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室蘭民報

地域愛あるアイデア発表 ちょこまち報告会【伊達】

笑いを交えながら取り組みを発表するチームメンバー

 伊達市民自らが考えたアイデアを基に、少しずつまちづくり活動を実践する市と市民の協働推進事業「みんなでちょこっとまちづくり(ちょこまち)」の活動報告会が20日、だて歴史の杜カルチャーセンターで開かれた。6チームが動画や写真などを交えて、自らの取り組みを発表。報告会に参加した約100人の市民らは、各チームの狙いや成果などについて耳を傾けた。

 「ちょこまち」は、未来のまちづくりを担うリーダー・伊達人(だてびと)の育成を目指した「みらい塾」の後継事業。市民が主体的に関わるまちづくりを進めようとスタートした。10~70代の市民約30人が昨年6月から総務省地域力創造アドバイザーの安富啓さんの講座に参加し、自分たちでできる企画を考え、まちづくりを実践した。

 あるチームは「わたしたちの楽しい居場所づくり」がテーマ。本好きのメンバーが段ボール一箱分の古本を持ち寄り、来場者との会話を楽しみながら販売する「一箱古書店」を開催したと報告した。堀井敬太市長は「既にあるものをうまく活用している。本を通じての面白い交流の場づくりで、素晴らしい観点」などと評価した。

 ほかの5チームの発表も地域愛にあふれるアイデアが満載。参加者は来場時に受け取った付箋紙に活動の評価や意見、感想を書き込み、チームの活動内容をまとめたPRボードに貼り付けた。安富さんは「こんなにまちづくりに関心ある市民がいるのは素晴らしい」と評価した。

 「ちょこまち」は今回の報告会で2023年度の事業を終了。堀井市長は「継続できる取り組みは、今後のまちづくりに役立てていきたい」などと話した。