感謝状を手にする山口さん（左）と山﨑さん（右）

　室蘭警察署（飛澤宏幸署長）は２２日、特殊詐欺を未然に防いだとして、登別市のコンビニエンスストア「ローソン登別中央３丁目店」のアルバイト従業員、山﨑和樹さん（３３）と元アルバイト従業員、山口陽奈さん（２１）に感謝状を贈呈した。

　同署などによると昨年９月２５日、高齢女性が３万円分の電子マネーカードを購入するために来店。対応に当たった山口さんが「これで合っているかしら」と尋ねられ、利用目的を聞くと「パソコンがウイルスに感染した。表示された電話番号に連絡したところ、電子マネーの購入を指示された」などと答えたため、山口さんは不審に思い山﨑さんに相談した。

　ニュースなどで見ていた詐欺と同じと思ったという山﨑さんは「警察やパソコンを購入したお店に一度相談を」と女性を説得し、被害を未然に防いだ。

　同署で感謝状を受け取った山﨑さんは「少しでも不安に感じたら相談してほしい。被害に遭う前に手助けできて良かった」と話した。

　昨年１年間の管内（室蘭、登別市）のインターネットを使った「サポート詐欺」の相談件数は２７件（一昨年同９件）発生。同署は「少しでも不審だと感じたら＃９１１０に相談を」と呼びかけている。