北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

市の療育・自立支援センター、法改正で支援体制見直し【函館】

2024年度から児童発達支援体制が見直されるはこだて療育・自立支援センター

 はこだて療育・自立支援センター(湯川町2)は2024年度から、児童発達支援体制を見直し、医療的ケア児らを対象とする医療型の「はぐみ」と、発達に遅れがある子の療育を行う「つぼみ」の機能を統合する。医療型の機能を維持しながら長時間の療育を望む保護者のニーズにも対応して施設の充実を図る。

 2022年6月に公布された児童福祉法改正に伴う措置。肢体不自由のある児童の支援と治療を行う「医療型」、全ての障害児を対象とした「福祉型」の機能を持つ児童発達支援センターとして一元化される。

 はぐみは道南唯一の医療型で、半日間の親子通園と全日(午前~午後)の単独通園の2クラスがあり、現在2~6歳児16人が利用。医療的ケアが必要な子ども、肢体不自由児らに理学、作業、言語聴覚の各療法士による指導・訓練を通じて、できる機能を伸ばしていく場を提供している。

 児童発達支援事業所のつぼみは、発話や運動の発達など遅れに不安のある児童の状況に合わせ、日常生活の基本的動作、知識や技能の習得、集団生活への適応を指導する。一日の定員は20人。いずれも半日間の親子通園1クラスと単独通園2クラス、一般のこども園などと併せて通える午後クラスの4クラスがあり、保護者が送迎し、給食はないが食事時の様子を把握する際に弁当が必要になる。

 三谷淑恵センター長は「半日間であっても充実した療育内容を提供している自負はある。一方で、長時間の療育や集団の中で見てほしいという保護者の要望がある」と話す。函館、近郊2市1町には民営の計4施設あるが、長時間の療育を求めて途中入園を希望しても近年、入園待機となる場合があるという。

 体制見直し後は、はぐみを一元化後の児童発達支援センターとし、障害の種別によらず定員を40人とする。半日間の親子通園、併用通園と、全日の単独通園4クラスの計6クラス体制とする。全日クラスには送迎バスと給食を提供する。施設全体のクラス数、定員は現行と同じだが、受け入れ体制は拡充される。

 10月までに現在の利用者への説明を実施。12月の市議会第4回定例会に送迎バスの増車などの対応経費を盛り込んだ補正予算案、24年度予算案にはバス、給食の委託経費などを計上する方針。合わせて関連条例も改正する。

関連記事

室蘭民報

新たな「苫小牧ビール」ぜひ ヤチヤナギとハスカップ使用、ブルワリー&ビア..

 オリジナルのクラフトビールを提供している北海道ブルワリー&ビアキッチン(苫小牧市錦町)は、苫小牧市産のヤチヤナギと厚真町産のハスカップを使ったビール「カムイゲイル ハシカプ」を発売した。ヤチヤ...

室蘭民報

めざせピッタリ50点 そうべつモルック大会【壮瞥】

   第2回そうべつモルック大会(壮瞥町教育委員会、キートスクラブ主催)が26日、町内滝之町の町地域交流センター山美湖で開かれた。子どもからお年寄りまで32チームが出場し、和気あいあいとプレーを楽...

室蘭民報

年末年始大助かり プレミアム商品券らんらんPay販売開始、早速利用も【室..

 物価高騰による家計負担の軽減などを目的とした、むろらん応援プレミアム付きデジタル商品券「らんらんPay」が27日、販売を開始した。市内では早速商品券を購入し、利用する市民の姿が見られた。  ...

室蘭民報

小品盆栽、魅力随所に 八丁平趣味の会、カレンダーと秋の作品集作製【室蘭】

 室蘭・八丁平小品盆栽趣味の会(土門修会長、17人)は、2024年カレンダーと秋の作品集第29号を作製した。キングサリやサンザシなど会員が丹精した鉢がずらりと並んでいる。  8年目となるカレン...

室蘭民報

アプリ使い中島巡ろう 12月スタンプラリー、室蘭商議所【室蘭】

謎解いて豪華景品、クーポンも  室蘭商工会議所(中田孔幸会頭)は12月1日から、中島地区を巡る「中島ぐるぐるスタンプラリー」を開催する。スマートフォン(スマホ)のアプリを活用し、スタンプを6個集...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス