国体へ向け練習に励む我妻さん

　国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の弓道競技少年の部（１０月１３～１６日、出水市）に伊達開来高校弓道部、我妻悟さん（３年）が北海道男子チーム（３人制）の一人として出場する。国体出場は同校からは初めて。前身の伊達高校からは２０１７年以来となる。「高得点を出し優勝を目指す」と的を見据える瞳に力が入る。

　我妻さんは６月に行われた胆振・日高地区大会にあたる南部地区国体選手選考会で個人戦３位に入賞。苫小牧西高校の男子２選手と団体を結成し、同２４日に三笠市で開かれた国体予選会に出場した。

　同予選会では１２チーム中２位で決勝に進出。決勝は的までの距離が３６メートルの「近的競技」（２４射）と同６０メートルの「遠的競技」（２４射）を実施。さらに予選の２４射を加えた計７２射の総的中数を競った。我妻さんのチームは、４１射を的中させ１位となり、道代表の座を射止めた。

　国体では「近的競技」と「遠的競技」それぞれで順位を決める。我妻さんは黙々と弓を引き調整を進める。２選手と合同練習なども通しコミュニケーションを図り、本番へ向け気持ちを高める。

　「波に乗れれば（近的の）的中率は８割ほど」と我妻さんは自信をみせる。「近的がうまくいけば、遠的も狙える」と力を込める。伊達開来高校の菊地俊太郎顧問は「チームワークは良く、波に乗れればいいところまで行けるだろう。まずは予選突破を目指してほしい」と話した。