ペットボトル再生で協定 町とコカ・コーラ 道内初【上士幌】
上士幌町と北海道コカ・コーラボトリング(札幌市)が22日、ペットボトルの資源循環リサイクルに関する事業連携協定を道内で初めて締結した。使用済みボトルを新たなボトルに再生させる「水平リサイクル(ボトルtoボトル)」に協働で取り組む。環境と共生する持続可能なまちづくりを目指し、町民に取り組みを周知することでリサイクルのモチベーションも上げていく。
使用済みペットボトルは通常、繊維製品などに再生される。ボトルとして再利用する水平リサイクルは石油の使用を削減でき、二酸化炭素(CO2)の排出量を約60%減らせるという。回収した使用済みボトルは粉砕・洗浄などの後、再原料化し、コカ・コーラ社製品の容器に使用される。
同町町民課によると、町内のペットボトル排出量は22.5トン(2021年度)。町が回収した全ての使用済みボトルが対象になる。同社は「SDGs未来都市」と「脱炭素先行地域」に選ばれている同町と協定を結び、廃棄物の減量や、資源有効利用を推進する。
山村開発センターで開かれた締結式、竹中貢町長と同社の佐々木康行社長が協定書を交わした。竹中町長は「循環は非常に大きなキーワードで、社会性があり意義のある取り組み」と述べた。佐々木社長は「環境対応の中でフロントランナーを走っている立派な自治体。連携を通じて貢献していきたい」と話した。
使用済みボトルを捨てる際は、容器内を水で軽くすすぎ、キャップやラベルを外すことが必要。