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釧路新聞

太鼓界憧れの演奏者と共演 釧路の保存会、9日ジョイントライブ【釧路】

夢のジョイントライブの日を楽しみに練習を重ねるメンバーら

 和太鼓集団「鼓童」をけん引し、独立後は世界55カ国以上で演奏する、レナード衛藤さんと釧路太平洋太鼓保存会(山本秀一会長)とのジョイントライブが7月9日午後4時から釧路市川上町4のアイコム・イベントホール(フォグタウンビル2階)で開かれる。太鼓界で誰もが知る憧れの存在の演奏者と共演することになり、保存会のメンバーは心を込めた練習を続けている。

 太鼓奏者と作曲だけではなく音楽監督としても活躍するレナード衛藤さんとの共演が実現する。釧路太平洋太鼓保存会の太田紳也リーダーは「太鼓をたたく人間なら誰もが知る人と一緒に演奏する機会。太鼓と旅して40周年記念ライブとして釧路でライブが開けるようになった。自分はこれまでにワークショップに参加した経験があるが、ジョイントライブをすることができるとは」と幸運に言葉を弾ませる。

 ライブでは、はじめに釧路太平洋太鼓保存会のメンバー8人が演奏。続いて、レナード衛藤さんが演奏して、最後は太鼓と笛と鳴り物が総出演する。夢の共演について、山本会長は「共演するという話が来たときには本当に驚いた。楽しみながらみんなで演奏したい」と初めてのステージに気持ちを高めている。

 同保存会は1970年に釧路の基幹産業であった太平洋炭礦に斜陽化という暗い影が立ち込め始めた時に「和太鼓の響きによって暗雲を吹き飛ばしたい」と3人の炭鉱マンが結成、今年で創立53年を迎えた。

 メンバーは20年、30年の経験を重ねるベテランぞろいだが、今回の出演者の中に若い期待の星、釧路市立鶴野小6年の浦野柊(しゅう)羽(わ)君も参加する。同保存会の50周年記念のステージを鑑賞して保存会入りを希望してまだ1年だが、「太鼓をたたくのは手も足も痛くなり大変だったが、演奏することは楽しい」とにこやかな表情、新しいことに挑戦する喜びを感じている。

  同ライブの入場料は前売り3000円(当日3500円)。チケット問い合わせは同保存会(太田さん)090(2059)4749へ。

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