逆転勝利で８回目の優勝を飾った釧路選抜

　アイスホッケーの釧路選抜が２９日、釧路アイスアリーナで行われた第１７回全日本少年大会・中学生の部（釧路市など主催）の決勝で、延長戦の末、苫小牧選抜に３─２で競り勝った。５年ぶり８回目の優勝。道内勢対決となったが「氷都くしろ」の意地を見せつけた。　　

　今大会には全国各地の中学選抜２０チームが参戦。２５、２６日に予選リーグ、２７日から２９日まで決勝トーナメントを行った。釧路選抜は３年生１３人、２年生４人、１年生２人の精鋭で出陣。予選Ｃブロックで、宮城県選抜、中四国選抜、神奈川県選抜に３戦全勝し首位で通過した。決勝トーナメントでは初戦の栃木県選抜を７─３、準決勝の帯広選抜を３─２で破って決勝に駒を進めた。２大会ぶりの優勝が懸かる決勝では苫小牧選抜と激突。２点を追う第３ピリオドから攻撃に火が付き連続得点。前回優勝時と同じく、延長にもつれたが４分、ＦＷ尾崎弾心選手（釧鳥取２年）が決勝点を挙げ、栄冠を手にした。

　会場には５２７人が来場。手に汗握る攻防は、両チームの応援団から、歓声と悲鳴がこだました。試合終了のブザーが鳴り響くと、両チームの健闘をたたえる拍手に包まれた。大会ＭＶＰを獲得したＦＷ石井葵都主将（釧景雲３年）は「うれしいのもあるけど、安心した気持ちも大きい。このメンバーでできる最後の大会で優勝できたのが良かった」と笑顔を浮かべた。