函館水産高校の「津波防災新聞」が22年度ジュニア・シッピング、ジャーナリスト賞で佳作【函館】
日本海事広報協会(東京)が主催し、船や港、海運など海事産業をテーマにした小中高生向け新聞コンクール「2022年度ジュニア・シッピング、ジャーナリスト賞」で、函館水産高校の「津波防災新聞」が佳作となった。北海道では唯一。同校の入賞は昨年に続く快挙となった。
今年度は総計1266作品の応募があり、このうち中学生・高校生部門は335作品。同部門の入賞は18作品で、このうち佳作は12作品。
「津波防災新聞」は、今春卒業した品質管理流通科3年の佐藤瀬里菜さん(17)、海洋技術科3年の荒木唯さん(18)と、品質管理流通科2年の北山純也さん(18)の3人による「北の国づくり2022防災チーム」が制作。昨年10月に新潟市で開かれた「世界津波の日2022高校生サミット」に参加した佐藤さんと荒木さんのレポートのほか、同校の津波防災の取り組みや、防災グッズづくりの実証実験などを紹介している。
サミットでこれまでの津波防災活動をプレゼンテーションした佐藤さんは「英語での発表は自信がなかったが『水産高校でないとできない発表をありがとう』という感想をいただき、気持ちが明るくなった」と振り返る。
同校校舎は津波被災時、地域の人の避難場所にも指定されており、北山さんは「来年は防災を通じた学校と地域とのつながりを探求したい」と意欲を燃やす。
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