「美味しいトマトを届ける」 平取町で定植作業が始まる【平取】
【平取】町内振内町の菅原章さんのビニールハウスでトマトの定植作業が始まった。
全道一のトマトの出荷量を誇る平取町。100㌶以上のハウストマト栽培を行っている。2012年に商品登録されたびらとりトマトは、すべて「桃太郎」系の品種。糖度の平均は5〜6度と甘みに富み、実が締まり日持ちが良いとされる。
振内町のビニールハウス29棟でトマト農家を営む菅原さんは、就農30年目の4代目農家。母の隆子さん、姉の美和さん、研修生の4人で作業にあたっている。
2月18日、農協の育苗センター(荷菜・選果場近く)から4800本の幼苗を用意し、1本1本直径12㌢のポットに植え替え、ハウス内で約2カ月かけて苗を育てたものを18日、19日の2日間で6棟に定植作業を行う。
4月15日に7棟、5月20日に6棟、6月5日に4棟、同15日に6棟という具合に時期をずらし定植を行う。
5月20日頃から初出荷の予定で、8月いっぱい程度収穫する(8段で芯を止める)。
トマトにはビタミンCが多く含まれ、毎日大きなトマトを1個食べると必要とされる摂取量を十分まかなうことができ、ビタミンA、ビタミンB、カリウム、カルシウム、鉄などの栄養素が豊富。「リコピン」を多く含み、生活習慣病の原因ともいわれる「活性酸素」の力を弱める働きがあるという。
菅原さんは「いつもより天候に恵まれ順調に苗が育ち定植を迎えた。昨年は雨が多く、日照不足によるカビ・病気が発生し、坪当たり34㌔だったので、今年は38㌔を目指したい。天候に恵まれ、市場価格の動向が気になるが高値で推移してほしい。皆さんに美味しいトマトを届けるよう頑張りたい」と話した。