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日高報知新聞

ストリングにんにくを販売【日高】

【日高】町内広富の乳牛牧場「広富農事組合法人 倶里夢(くりーむ)牧場」の組合長、伊藤拓弥さん(41)と、町内初のチーズ工房「1103(イチイチゼロサン)」の店主で妻の彩さん(36)が開発した新商品のチーズ「ストリング(にんにく)」が22日、富川東6の同店で初めて販売された。

 同工房はコロナ禍の2021年6月にオープン。同牧場の搾りたての牛乳を発酵から成形まで手作業で行いチーズを製造、販売している。

 新商品には、日高町出身で岩見沢市栗沢町の農家、市原裕司さんが無農薬・無肥料で育てる希少なニンニクの粉末を使用。市原さんとのやりとりから「香りの良いニンニクをチーズづくりに活かせないか」と考え、発酵前のチーズの形成段階に練り込み3~7日かけて製造。試行錯誤を重ね市原さんにも試食をしてもらい、昨年秋にさけるタイプの「ストリング(にんにく)」が完成した。

 彩さんは「ミルクとニンニクがぶつかり合うことなく、うまく調和させられた」と新商品をPR。ニンニクの製造量に限りがあるため、新商品は同店のみで販売する。

 同店は開業から1年7カ月が経過。「(商品は)日高町の推奨品にもなり販路がものすごく広がっている。大手デパートの高島屋や有楽町のどさんこプラザなどでも評判が良く、道外からのオンラインによる注文が多い。今のところ工房を広げることはしないが、皆さんに喜んでいただける商品づくりに前向きに取り組んでいきたい」と話した。

 販売は、モッツァレラ、カマンベール、ストリング(日高昆布入り、プレーン、にんにく)、カチョカバロ、味噌。同牧場の生乳100%使用のソフトクリームも好評だ。

 毎月第4日曜日のみ営業。問い合わせは、同店(☎050・1091・4099)へ。

チーズ工房1103の伊藤さん夫妻と「ストリングにんにく」(中央)