浦河町姉茶在住の新道展会員、田中郁子さん（57）が描いたホッコータルマエの絵馬が、来年１月１日から神奈川県川崎市の稲毛神社で開催される有名人慈善絵馬展に出展される。

　絵馬は、苫小牧市を拠点に活動するシンガーソングライターで、とまこまい観光大使かんばやしまなぶさん（47）がＧⅠ10勝を達成するなどレースで活躍した苫小牧ゆかりの競走馬「ホッコータルマエ」（浦河町・市川ファーム生産）の応援歌を歌っていることから、同馬が出走した川崎競馬場（川崎記念Ｊｐｎ１）に近い稲毛神社から毎年作品提供の依頼を受けているため、知人でもある田中さんへ作成を依頼した。２人が初めて会ったのは２年前に苫小牧市で開催の田中さんの個展。そこで田中さんが市川ファームの親族だと知り、驚いたという。

　絵馬は縦20㌢、横30㌢の大きさで、バックに赤色を塗り、ホッコータルマエの顔の横に「駆けろ！タルマエ産駒」とメッセージを入れている。作成期間は約半月。

　馬を題材にしたことは無いと言う田中さんは「（完成して）ほっとしている。どういう構図にしようか、似ていなかったらどうしようなど不安もあったが、なかなか無い機会なので頑張りました」と話し、かんばやしさんは「現役時代を彷彿させるような躍動感があり、絵馬から出てきそうな迫力がある」と絶賛した。

　このほど、作品披露のため田中さんとかんばやしさんは浦河町役場の池田拓町長の元へ訪れ、池田町長は「浦河に縁のある馬の絵馬を伝統ある神社に飾ってもらえるのはうれしい」と話した。

　展示は１月１日～同７日まで稲毛神社で飾られ、また、１月９日～同31日までＪＲ川崎駅前の商業施設・川崎モアーズでも展示される。展示期間中に絵馬のオークションも開催され、益金は広く社会福祉に役立てられる。

絵馬を手に田中さん（中）と作成依頼したかんばやしまなぶさん（右）。左は池田町長

稲毛神社に展示される絵馬