「全国大会では入賞を目指し、ルルーディーの名前を全国に広めたい」と意気込む樋口さん

　今月２９日に東京都内で開かれる総合美容商社・ガモウ主催の全国規模のヘアコンテスト「エリアサーキット２０２２ファイナル」に、函館市大森町の美容室「ルルーディー」のアシスタント・樋口陽香さん（２５）が道代表の一人として出場する。函館からは唯一の出場で「本番では入賞を目指し、ルルーディーの名前を全国に広めたい」と意気込んでいる。

　樋口さんは函館出身。２０１８年にルルーディーに入社し、現在はアシスタントとして客のカットの注文を聞くカウンセリングなどにあたる。

　９月６日に全国予選の道大会が行われ、樋口さんは上司や同期とともに出場。コンテストでは当日発表されるテーマに沿ってウィッグをカット。はさみ１本で、スタイリング剤を使わないなどさまざまな競技規定の中、制限時間４５分でカットを仕上げる必要があり、テクニックのほか、髪形のデザイン力も求められる。

　道大会では「ロングワンピースを着こなす女性に似合うボブスタイルの髪形」がテーマ。競技の結果、樋口さんは特別賞を受賞。道から全国に出場できる８人のうちの１人に選ばれ「まさか行けるとは思わず驚いた」と振り返る。

　道大会に向けては店の営業前と終了後を練習時間に充て、夜は１１時ごろまで店に残ることも。毎日の練習では大会の制限時間よりも短い３０分でカットを仕上げられるよう取り組み、その特訓が道大会では功を奏した。

　全国でも予選同様テーマは当日に発表され、制限時間は４０分に短くなる。「５分の短縮は大きい。全国大会では各地の有名サロンが集うので圧倒されないようにしたい」とし「大会に向けた練習はお客さんを喜ばせることにつながる。全国大会では出られなかったメンバーの分も頑張りたい」と本番までひたむきに鍛錬を積み重ねる。