【新冠】札幌国際情報高校吹奏楽部後援会主催の楽器を演奏しながら踊る「ＳＩＴ　Ｂａｎｄダンプレライブｉｎ新冠」が15日、町レ・コード館で開かれ、会場は入場制限の１５０席が満席となる大盛況で、来場者たちは踊る吹奏楽を楽しんだ。

　「ＳＩＴ　Ｂａｎｄ」（１４０人）は札幌国際情報高校の吹奏楽部。道内最大の吹奏楽部（バンド）として国内外で年間約60公演を行うなど広く活躍している。

　「ダンプレ」は、ダンス＆プレーの略。北海道の高校吹奏楽部が始めたのが始まりで、演奏しながらステップを踏んだり跳ねたりする新しい演奏スタイル。同高では新しいコンテンツとして２０１３年から取り入れた。

　今回のライブは、新冠町内出身で同高３年の葛西美羽さん（17）と椛島彩良（かばしま・さら）さん（18）が入学時から在籍しているが、入部当初から新型コロナウイルスによる活動制限などの影響を受け、発表の機会を失っていたことから、２人が８月の引退前に、出身地で発表の機会を作りたいと同高が企画。町教委やレ・コード館自主企画委員会、有志が立ち上げた実行委などの協力を得て、開催にこぎつけた。管内での開催は初めて。

　この日は同校の２、３年生90人のほか、新ひだか町出身の藤田眞歩さん（１年）も出演。第１部では「ＹＯＡＳＯＢＩ」メドレーで新冠中吹奏楽部とコラボした。 　第２部では「ＳＭＡＰメドレー」「勝手にシンドバッド」など誰でも一度は聴いたことのある名曲を、迫力あるパフォーマンスで踊りながら演奏し会場を沸かせた。

　ライブを終えた椛島さんは「たくさんの人に支えられ、ＳＩＴ　Ｂａｎｄとして思い出の詰まったレコード館でステージに立つことができた。素晴らしい経験をありがとうございました」と笑顔で話した。

ダイナミックな踊りと演奏を披露するＳＩＴ　Ｂａｎｄ