発達障害に関する本を出版した大久保さん

　民間の発達援助サービス「てらっこ塾」代表の大久保悠さん（３９）が著書「医者が教えてくれない発達障害の治り方①親心に自信を持とう！」を出版した。２４日午後１時半から函館蔦屋書店２階ステージで出版記念講演会を開き、本の紹介のほか、発達障害に関する疑問や悩みに応じる。

　大久保さんは、障害をもつ子どもたちの放課後の過ごし方や家族へのサポートに興味をもち、２０１３年に自閉症、発達障害専門の発達相談サービスを開始。相談者の自宅を訪ね、相談内容に応じた遊び方や子どもとのより良い関わり方などのサポート支援を行っている。現在は全国各地から相談が寄せられ、出張サービスの依頼が増加傾向にある。大久保さんは「公的なところに預けるのではなく、親御さんが自分で家にいながら、より良く育てていきたいというニーズが高まっている」と話す。

　書籍は４章で構成し、発達障害に関する本を出版する花風社（東京）の創立２５周年記念事業の第１弾として発行。内容は同社の浅見淳子代表との対話形式で、「子どものどういうところを見ればいいのか」、「子どもがより良く育つ関わり方」、「子どもの資質の伸ばし方」をメインに紹介している。大久保さんは「子育てを楽しいなと思ってくれるお父さん、お母さんが少しでも増えてくれれば」と話している。

　書籍は１５日から全国の書店で販売。Ａ５判１９０ページ。２２００円（税込み）。