【弟子屈】町内在住の模型愛好家、青木哲也さん（４７）の作品展「スケールモデルの世界Ⅱ」が３０日まで、弟子屈郵便局（藤原将男局長）で開かれている。スポーツカーやＦ１カー、ラリーカーなどの、実車に限りなく近い仕上がりのプラモデル５３台が、来局者の目を楽しませている。

　青木さんは幼い頃からプラモデルが大好きで、食玩のスケールモデルを組み立てていた。また、お年玉で自動車のプラモデルを買うのも楽しみだったという。

　就職し、収入が増えた２０代後半から、本物の車と同様に下塗りをしてから塗装を施したり、足りないパーツを自作したりと本格的に製作するようになった。製作期間は１台につき約１カ月かかる。

　ロビーには、創業者の名を冠したエンツォ・フェラーリや１９７０年代のＦ１で活躍したロータス７８、９０年の全日本ツーリングカー選手権を制した日産スカイラインＧＴ―ＲグループＡカルソニック、世界ラリー選手権（ＷＲＣ）に参戦した三菱ランサーエボリューションⅥなど、昭和から現在までの名車がずらりと並んでいる。

　訪れた子供は１台１台モデルをじっくりと眺めて「かっこいい」と目を輝かせていた。青木さんは「最近は子供がものづくりにあまり興味を示さないが、これらを見て関心を持ってもらえれば」と話している。

ロビーに並ぶスケールモデル