教室机の天板広げて タブレットで教材置きにくく 模擬議会で提案【中札内】
中札内中学校(森英樹校長、生徒123人)の3年生41人が11月29日、総合学習「地域学習」の一環で、村議会議場で模擬議会を行った。生徒たちは5~6人一組のグループに分かれ、一般質問の形式で村に政策を提案した。
地域の一員として、地方自治に参画する意識を育む狙いで、2014年から行う取り組み。事前学習として、8グループに分かれて政策を考え、一般質問を作成した。
この日は村長や村議、村職員が理事者側の席に座り、生徒は議員席・傍聴席についた。生徒たちは「知名度向上の取り組み(フォトスポット整備)」「子育て環境の支援(男性の育休)」「ICT(情報通信技術)化に伴う学校備品の整備」-などを質問。
学校備品の整備をテーマにした班は、「タブレット端末を使用する授業が増え、教材を机に置くスペースの確保が難しい。机の天板を拡張する備品を導入してほしい」と提案。導入費用の目安や、全国の自治体での導入率、使用している中札内中学校の特別支援学級に通う生徒の声を引き合いに主張を補強した。
村教委の回答への再質問も行われた。
天板を拡張して机が大きくなった際の避難動線の確保や、中学校と小学校のどちらから優先的に導入すべきか-などの議論を交わし、村教委は「まずはタブレット端末の落下が多い小学校中学年での導入を検討する」と返答した。
3年の男子生徒(14)は「意見を通すためには具体的な情報が必要だと思い、金額などを調べた。政策の一部が通ったのでよかった」と話した。
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