「mii」グッドデザイン賞 三好製作所の子ども弁当箱【室蘭】
食中毒対策/容量の調整可能
プラスチック製品成形加工の三好製作所(室蘭市本輪西町、魚戸一樹代表取締役社長)が手がける子ども向け弁当箱の「mii(ミィ)」が2024年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)を受賞した。食中毒対策や成長に合わせて容量を調節できる設計などが評価された。同社が同賞を受賞するのは初めて。
「ミィ」は、同社が強みとする弁当箱の蓋(ふた)と保冷剤が一体となった構造を採用。夏場の食中毒の危険性を低減する機能性に加え、保育園の職員らの監修を受けながら形状や使い勝手にこだわった。
また、子どもたちの成長に合わせて底上げできる二つの仕切りで、280~430ミリリットルに容量を調整できる点が特徴。今年の3月に販売をスタートした。9月末現在、1万個を売り上げており「出だしは好調」だという。
製作に当たっては、全体のプロデュースを同社営業部企画室(東京)、デザインをグループ企業で業務用食器製造の三信化工(同)、製品製造を三好製作所の室蘭工場で行うなど全社一丸となって取り組んだ。
魚戸社長はこだわりを詰め込んだ弁当箱での受賞に「子ども向けとしての取り組みが認められたと思うとうれしい」と実感を込める。今後もニーズの把握に努めたいとし「安心安全なお弁当を食べられるよう対応していきたい」と話した。
同賞は本年度、家具や家電、日用品などから5773件の応募があった。二次にわたる審査を行い、10月16日に1579件の受賞作品を発表した。
※「ミィ」はむろみんマルシェでも販売中。
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