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室蘭民報

温泉観光“秋冬”充実化へ 訪日誘客、促進図る【登別】

鬼花火や氷筍ツアー…有料サービス

有料でも大勢の観光客が詰めかけた鬼花火

 特別な体験、特別な感動を登別で!-。登別国際観光コンベンション協会(唐神昌子会長)は今月から有料での鬼花火観覧や手筒花火体験のサービス提供を開始した。観光庁のインバウンド(訪日客)の地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業の一環で、冬には登別カルルス鉱山の氷筍(ひょうじゅん)ツアーなども開催する予定だ。

 同事業は観光コンテンツ、旅行商品などの企画・開発費、モデルツアー実施費、インバウンドの受け入れなどに必要な経費を国が支援する。補助率は400万円まで全額で、400万円を超える部分は2分の1、上限額は1250万円。

 同協会では6、7、10月の毎週木曜日を基本に、地獄谷展望台で無料観覧できる鬼花火を開催している。インバウンドから週末や冬季開催への需要も高く、事業を活用して10月19日~11月9日までの毎週土曜日と、来年1月27~30日に有料で開催することにした。

 観覧料は1人500円で、12歳以下無料。時間は午後8時から15分程度。2回目の実施となった26日には、インバウンドのツアー客ら約400人が来場して、湯鬼神(ゆきじん)による手筒花火のショーに歓声を上げていた。

 同協会が実施しているアンケートによると、ほとんどの客から価格に対するサービス満足度で好評を得ている。唐神会長は「鬼花火は人手がかかる中、有料にしてもこのように盛況になることが実感できた。次年度以降の開催に向けて、参考にしたい」と話していた。

 このほかの事業としては、鬼花火終了後の手筒花火(冷熱花火)の体験(参加料1人5千円)、立ち入り禁止区域に入れる地獄谷バックヤードツアー(1人1万円、31日~11月21日までの毎週木曜日)、登別カルルス鉱山の氷筍ツアー(1人2万円、1月30、31日、2月6、7日)などの実施を予定している。

 鬼花火観覧は予約なしでも入場可。体験、ツアーは同協会のホームページから予約できる。詳しい問い合わせは同協会、電話0143・84・3311へ。

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