JR室蘭駅無人化 利用客減少、市民「しょうがない」【室蘭】
室蘭市中央町のJR室蘭駅は、1日から無人駅になった。無人化に合わせ、利用者が列車の運行状況やホームの様子を確認できるディスプレイを改札口に新設。乗車券はオペレーターに問い合わせながら購入できる自動券売機を設置している。切符の回収は改札口の箱に入れる方式となった。
駅の様子を見に訪れたという祝津町の本間幸子さん(73)は「構内の雰囲気は変わっていないように感じる」と話した。無人化については「乗る人が少なくなったから、しょうがないのではないか」とこぼした。
JR北海道によると、同駅の昨年の1日平均利用者数は1042人。午前7時20分から午後5時半まで駅員を配置し、窓口業務を行ってきた。しかし利用者の減少が続き、今後も利用拡大が見込めないとして窓口業務を9月30日で終了した。
30日の同駅には同社関係者や利用客らが多数集まった。午後5時半の営業終了に合わせて窓口のブラインドカーテンが閉じられ、看板の撤去や貼り替え作業などが行われた。利用客らはカメラを構えながら、作業を見守った。
同駅は1892年8月に開業し、1997年10月に現在の4代目駅舎に移転。市内で駅員を配置する駅は東室蘭(東町)のみとなった。
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