台湾ツアー客622人受け入れ えりも岬とんがりロード観光協議会【浦河】
台湾からの旅行客64人が24日、浦河町西舎のうらかわ優駿ビレッジアエルに到着した。木田尚孝えりも岬とんがりロード観光協議会長やアエルの田名部副社長らが台湾語で「熱烈歓迎」と書かれた横断幕と国旗手旗で一行を出迎えた。
一行は、台湾でアウトドアツアーを専門に取り扱う、ラミゴ国際旅行会社が主催する北海道ツアーの第一陣。24日から4泊5日の日程で帯広市、十勝川温泉、上川管内上川町の層雲峡などを巡り、大雪山では紅葉を楽しみながらのハイキングで秋の北海道を満喫する。そのスタート地点として日高東部3町と十勝管内広尾町の「とんがりロード」がツアーに組み込まれた。
25日はアエルの乗馬施設、様似町の親子ふれ愛ビーチ、エンルム岬、アポイ山荘、えりも岬の風の館を観光。アエルでは馬にニンジンをあげたり馬と一緒に記念撮影をする姿が見られた。初めて北海道を訪れたという徐秀容さん(62)は「町がとてもきれいで、空気が甘く感じられる。また訪れてみたい」と笑顔を見せた。
日高東部3町(浦河、様似、えりも)と十勝管内広尾町の観光関係団体で組織する「えりも岬とんがりロード観光協議会」では、インバウンド誘致に向けてタイや台湾への海外プロモーション活動として毎年両国を訪れ4町の魅力をPRしており、その成果が今回のツアーにつながった。
ツアーをコーディネートする日本周遊トラベル(東京)の林志行代表は「台湾は親日家が多く、治安も良い日本への旅行に関心を持っている人が多い。特に歌謡曲のえりも岬は台湾出身のテレサテンが歌っていたこともあり、台湾の人にとっても思い入れのある場所だが空港からの距離が遠く、どうやって観光に組み入れていくかがこれからの課題」と話した。
また、同協議会事務局長で浦河観光協会の中川貢局長は「これまで海外でPRしてきた結果が、大きなツアーにつながりうれしく思う。認知度をいかに高めるかが重要。バスツアーなどで多くの人に来てもらい個人旅行につなげて行きたい」と抱負を語った。
このツアーでは10月19日までに計20本622人が訪れる予定だ。
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