感謝の気持ちを込めて閻魔堂のすす払いを行う組合員たち

　１年分のすすやちりを払って清める「すす払いの日」の１３日、登別温泉の極楽通り商店街振興組合（吉田武史理事長）は人気観光スポット・閻魔（えんま）堂のすす払いを行った。今年も温泉街を盛り上げてきたエンマ大王の労をねぎらった。

　閻魔堂は１９９３年の第３０回登別地獄まつり記念事業として、温泉街のメインストリート「極楽通り」に設置された。高さ５・２メートルのエンマ大王はからくり山車に鎮座している。

　エンマ大王は１日７回の「地獄の審判」を迎えると、からくりで表情を変化させる。この仕掛けが人気を集め、毎回多くの観光客が雄姿を写真に収めている。

　今年８月、４年ぶりに開催された第６０回登別地獄まつりの地獄大行列で温泉街を練り歩き、６０回を記念して１０年ぶりに各ホテル・旅館にも立ち寄るなど例年以上に活躍した。

　すす払いには、組合員ら約１０人が参加。長さ４・５メートルのささ竹を振ったり、ほうきで掃いたり、雑巾で拭いたりと、丁寧にエンマ大王や周辺の汚れを落としていた。

　同組合環境整備委員会の吉田拓矢委員長は「ほぼ日常生活が元通りになり、観光客が増えてきてエンマ様も喜んでいると思う。来年はもっと多くの方に来てもらえたら」と期待した。