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函館新聞

昨年の倍4000匹投入 江差のサーモン養殖2年目【江差】

トラック荷台のタンクから幼魚をいけすに移す作業者

 【江差】ひやま漁協や町などでつくる江差地域漁業振興実証計画地域協議会の今年度トラウトサーモン(ニジマス)の海面養殖実証事業が5日、江差港南ふ頭付近で始まった。今年は、昨年の倍の4000匹を投入する。

 近年の海水温上昇などによる環境変化や、漁業者の減少・高齢化で漁獲数の減少が続いていることから、漁業経営の安定と育成を図るため、トラウトサーモン養殖漁業の事業化を見据え、同漁協を事業主体とする実証試験に昨年から取り組んでいる。飼育は同漁協江差支所サーモン部会(若山恭也部会長)が担う。

 この日は八雲町熊石からトラック2台で運んだ体長約40センチ、重さ約750グラムの1年育成した幼魚約2000匹を、トラック荷台のタンク内で淡水から海水に慣らす馴致(じゅんち)作業を約1時間50分かけて行った。港湾内に設置した直径20メートル、深さ3メートルのいけすに、トラックの荷台から大型の管を通してニジマスを投入した。

 養殖2年目を迎え若山部会長(33)は「今年の水揚げは2キロ主体だったので、来年は1キロアップした3キロ超えの魚を1本でも多く出せるように、餌やりを半年かけて頑張っていきたい」と意気込んだ。

 6日も引き続き作業を行い、残り2000匹を同じいけすに追加する。水揚げは5月末ごろを予定している。

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