５カ国、２００人出席

アジア鋳物会議に向け意気込みを語る清水教授

　鋳物に関する材料や鋳造技術の開発成果などを発表する第１６回アジア鋳物会議が１日午後２時から、室蘭市中島町のＦＫホールディングスきらんで始まる。１５０件を超える発表が予定されており、アジアでの研究成果に注目が集まる。道内開催は初。４日まで。

　日本鋳造工学会（会長・清水一道室蘭工業大学副学長・教授）主催。日本や韓国、中国など５カ国から約２００人の研究者らが集まる。日本では、２００８年（名古屋）以来１５年ぶりの開催。

　初日はきらんで参加国を代表し４人が講演する。開催国を代表する清水教授らは、カーボンニュートラルについての日本や世界の取り組みなどを発信する。

　２日からは室工大（水元町）に会場を移し実施。各国の研究者らが鉄やアルミニウムの解析シュミレーションを基に、鋳物の軽量化や強度などの取り組みを説明する。室工大の学生も鋳鋼の材料特性の評価について発表する。

　清水教授は世界レベルの同会議に、あらゆる研究成果の状況を知る良い機会と強調。「学生も含め研究者同士の交流がとても大切。つながりを持つことで今後の活動にも必ず生きる」と話した。

　室工大での国際会議開催は「（大学の）グローバル化に向けても大きな取り組み。ほかの地域でのいろんな会議の開催につなげることができたら」とし、「多くの人が訪れるため、地域の活性化にもつなげたい」と力を込める。