移転10年、発展胸に 室蘭市港の文学館で記念祝賀会【室蘭】
室蘭市港の文学館(海岸町)の移転10周年記念祝賀会が4日、中央町の室蘭プリンスホテルで開かれた。関係者が同館の節目と今後の発展を願った。
同館は、1979年に室蘭の文学遺産を散逸させないため当時の岩田弘志市長が、室蘭出身の芥川賞作家八木義徳ら共に、文学館設立に向けて奔走した。88年10月に海岸町3の旧海員会館で「市立室蘭図書館付属文学資料館」として開館し、愛称を「港の文学館」とした。2013年に現在地に移転した。
祝賀会には文芸協会やボランティアスタッフら関係者57人が出席。室蘭文学館の会小林正明会長は「皆さまの協力と支援のおかげで節目を迎えることができました。今後も、地域の文化振興に努め、より多くの方々に文学の魅力を伝えていく」と力を込めた。
早川昇三室蘭市議会議長らが「文学の紹介や文学と音楽のコラボレーションイベントなどさまざまな催しで、文学に親しんでもらうための取り組みは、市民の文学への関心を高め、市の文化の発信拠点となっている」などと祝辞を述べた。
来賓のあいさつの後、滝口信喜道議の発声で祝宴入り。出席者が文学館の歴史や移転当時の思い出を語り合うなど盛り上がった。
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