高齢者施設の利用者にオリジナルの納豆料理を配膳する学生（右）＝提供＝

　函館市西桔梗町の納豆製造業、ヤマダイフーズプロセシング（小林大作社長）と函館短大（澤辺桃子学長）は、白鳥町の高齢者施設「コミュニティハウスよしずみ」の利用者８人に学生考案の納豆料理を提供した。

　１４日に実施。同社と函館短大は、たんぱく質を中心に高い栄養価を持つ納豆の新たな楽しみ方を発信し、地域住民の健康に貢献しようと、４月に「納豆完全栄養食プロジェクト」を発足。短大の木幡恵子名誉教授監修のもと、食物栄養学科の学生有志１２人が８月までに道南食材を活用した３品の納豆料理を開発した。

　この日はプロジェクトメンバーの学生６人が施設を訪れ、函館真昆布のだしをベースに、納豆やひき肉、魚のすり身などを混ぜ合わせたつみれ、ダイコン、ニンジン、シイタケ、レンコンなどの野菜をたっぷりと使った「納豆つみれ汁」を昼食に提供。住宅型有料老人ホームに入居する９０代男性は「納豆の甘みが引き出されていて、とてもおいしい」と笑顔を見せていた。

　同科２年の今野誉さん（１９）は「たくさんの野菜を食べられるように考えてレシピを作った。自分たちの考案した料理をおいしいと言ってもらえてうれしかった」と話していた。