昨年より小ぶりながら香りがよい実に育ったマルメロを収穫する参加者

　【北斗】市営「市渡マルメロ団地」で１７日、マルメロが収穫時期を迎え、市職員らが手際よく果実を収穫した。収穫したマルメロは市健康センターせせらぎ温泉（市本町４）のマルメロ風呂などで活用する。

　４５００平方メートルの広さがある圃場（ほじょう）は、香りが強く果肉を食べない果実酒などに利用する「在来種」、水分が多く果肉が柔らかいため、コンポートなどに利用できる「スミルナ」、在来種とスミルナの交配種で、香りも加工できる「かおり」の３品種を栽培している。

　収穫作業には市職員のほか、せせらぎ温泉の従業員など約２０人が参加。一日で約８００キロを収穫した。市内では昔から庭先や道路脇、水田の盛り土に植えられ、香りを楽しんだり、砂糖で煮て食べたりして親しまれてきた。

　市農林課は「今年は夏に雨が少なく日照時間が長かった影響から、昨年よりも実は小ぶりだが、香りの良い実ができた」としている。

　２４日から、せせらぎ温泉で期間限定の「マルメロ風呂」が始まる。