インフル急増 前週比2.59倍 室蘭地方「注意報」迫る【室蘭】
保健所「予防対策徹底を」
道内で流行が始まっている季節性インフルエンザの感染者が室蘭市内でも急増している。新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあるが、市内の小学校ではインフルエンザで学級(学年)閉鎖が相次ぎ、室蘭保健所は「手洗い・うがいなど基本的な感染対策の徹底を」と呼びかけている。
室蘭保健所管内では、10月2~8日の1週間での定点医療機関当たりのインフルエンザ感染者数は7・13人。前週(9月25日~10月1日)の2・75人と比べて4・38人増加した。一方、道が12日に発表した新型コロナウイルスの週間発生動向(2~8日)によると、同管内は10・63人(前週15・00人)だった。減少は2週連続。
インフルエンザは定点医療機関当たりの感染者数が1人を超えると「流行期入り」、10人を超えると「注意報」、30人を超えると「警報」となる。
市内の学校では10日の八丁平、蘭北小の学年・学級閉鎖以降、16日までに4校で7学級、2学年が閉鎖となった。登別市でも青葉小1年の1学級が閉鎖となっており「どんどん広がる恐れがある」(室蘭保健所)。
厚労省によると、例年の流行は12月~3月ごろ。重症化予防となるインフルエンザワクチン接種は、今月2日から市内の医療機関で開始された。接種から効果が表れるまで2週間程度かかり、約5カ月間効果が持続すると言われている。
室蘭保健所はインフルエンザ対策として、できるだけ人混みを避ける、十分な栄養と睡眠、適切な湿度(50~60%)を保つ-などを挙げる。室蘭保健所の岩木良成保健行政室長は「秋に入り空気も乾燥してきている。いま一度、対策の徹底を」と呼びかけている。
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