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室蘭民報

登別産ホップ100%、地ビール製造へ わかさいも本舗工場で仕込み作業【登別】

柴田工場長(右)から地ビールの製造について説明を受ける小笠原市長(左)

12月中旬販売予定

 登別市中登別町のわかさいも本舗地ビール工場で、8月に札内町で収穫したホップを使った仕込み作業が行われた。12月中旬に地ビールとして販売する。市内事業者有志と市商工労政グループで構成する「ホップ研究会」が発足して6年。念願の登別産100%ホップの地ビール完成へ、関係者は胸を高鳴らせている。

 同会は登別産ホップを使った地ビールの製造に向け、2017年から試験栽培に着手。年々、収穫量は増加しており、今年は昨年を約100キロ上回る184・5キロを収穫した。選別して上富良野町で乾燥させた後、同工場に運ばれた。

 収穫量が増えたことで、昨年は約80%だった登別産ホップの割合を、同会の発足時から目標だった100%にすることが可能となった。泉田覚会長は「地ビールの製造を計画してから8年目。どんな味になるのか想像がつかないところが楽しみ」と感慨深く語る。

 4日には小笠原春一市長が同工場を訪れて、乾燥させたホップをタンクに投入する作業を実施。発酵・熟成を経て昨年と同程度の1500~1600リットルを造り、地ビール「ヌプルペッ・ペール・エール」として販売する。

 同会のメンバーで地ビールの製造を担う柴田泰彦工場長は「昨年よりも苦みとシャープさがあり、飲んだ時に印象に残る味に仕上げたい」と意気込む。小笠原市長は「札内の大地で育ったホップなので、登別らしさを飲んだ時に表現できるような味になれば」と期待を寄せた。

乾燥させた登別産ホップをタンクに投入する小笠原市長(左)と泉田会長

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