巡視艇の役割を学ぶ 雛菊保育園 秋の遠足で「うらづき」を見学【浦河】
浦河町潮見町の雛菊保育園(本巣雄介園長)の秋の遠足が8日行われ、年長・年中クラスの園児25人が浦河港で浦河海上保安署の巡視艇「うらづき」の船内を見学した。
同園では、子どもたちが幼少期のうちに、さまざまなことに興味を持ってもらおうと、遠足などの行事と合わせて、警察署や消防署などの施設を見学し、仕事の役割や地域を支える事業や産業について学ぶ活動に取り組んでいる。
浦河海上保安署は、同園と庁舎が隣接していることもあり、日ごろから職員と園児が交流する機会も多く、身近な存在である海上保安署の仕事について理解を深めてもらおうと、今回、巡視艇うらづきの乗船体験を行った。体験は園児の安全に配慮し、係留している船の見学として実施。
好天に恵まれ遠足日和となったこの日、園児たちは保育士に引率され、元気に歩いて浦河港に到着。港では、海上保安署の職員7人が園児を出迎え、乗船体験をサポートした。
乗船を前に巡視艇うらづきの中上和也船長が「船の上では、走らない、船の外に体を乗り出さない、足元に気を付ける」と注意事項を伝えると、園児たちは「はい!」と大きな声で返事をし、グループごとに担当する職員の案内で乗船。船の上では、救助用のゴムボートや火災を消化する消防ポンプなどの設備について説明を受け、園児たちは興味津々な様子で船内を見て回り、海の安全を守る巡視艇の役割について学んでいた。
船を降りると、船上の業務で使うロープを使って職員らと綱引きをしたり、海上保安庁のマスコットキャラクター「うーみん」も登場し、園児たちは大喜びで楽しい時間を過ごしていた。
中上船長は「子どもたちの暮らす地域にある船がどんな役割の船なのか、海上保安署がどういった仕事をしているのか知ってもらうことも大切だが、まずは、巡視艇に乗ったことが楽しい思い出として、小さな子どもたちの記憶に残ってくれれば」と話していた。
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