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函館新聞

開港の歴史に触れるポストカード制作 5都市会議で配布へ【函館】

開港5都市の歴史資料を活用したポストカードをPRする仙石さん

 函館市内で9~11の3日間開かれる「開港5都市景観まちづくり会議」(実行委主催)に向け、企画に携わるNPO法人函館市青年サークル協議会理事長の仙石智義さん(41)が、函館、新潟、横浜、長崎、神戸の5都市の開港当時の歴史資料を活用したポストカードを制作した。会議の参加者には記念品として配布し、終了後には一般販売を予定。「受け取った人が開港都市を知り、思いをはせるポストカードになれば」とPRする。

 同会議は開港都市の共通点を持つ5都市が毎年持ち回りで開催。大会には各都市の行政関係者や景観保全、まちづくり活動に取り組む市民団体などが参加。講演やグループディスカッションを通じて課題の共有や意見交換を図る。函館での開催は2018年以来5年ぶり。

 各都市では景観まちづくりの将来を担う次世代が集まり「FG(フューチャージェネレーション)」の取り組みを展開。函館では会議開催に向け、若手の行政職員や市民有志が実行委内に「FG部会」を組織。仙石さんもメンバーの一員で、歴史資料を通じ地域の魅力を発信する自身の「古地図・古写真」の活動を生かし、他都市のFGメンバーと連携し、ポストカードの制作を進めてきた。

 今春からほかの4都市に声を掛け、博物館などに所蔵されている「開港を象徴する資料」を選定。新潟は明治期の新潟港と開港を受け建てられた旧新潟税関庁舎を描いた「越後摘誌上巻」(1877年著)。横浜は1854年3月にマシュー・ペリー率いる黒船が上陸した様子を描いた「ペリー提督・横浜上陸の図」。神戸は19世紀半ばからロンドンで発行された絵入りの週刊新聞「イラストレイテッド・ロンドンニュース」から、1868年1月1日の開港の様子を描いた同年3月28日号。長崎は1855年から4年間、海軍軍術などの伝習が行われた「長崎海軍伝習所絵図」。函館は、港を鳥瞰的視点で描いた「函館真景」(1882年)をそれぞれ選んだ。ポストカードには二次元コードを掲載し、読み取るとウェブ上の資料解説ページにアクセスできる。

 会議では記念品として参加者に進呈するほか、5枚1セット(税込み500円)で販売も行う。仙石さんは「遠方の4都市のFGメンバーと共に作り上げることができ、出来栄えも良い。大会ではポストカードを手にした参加者がほかの都市の人との会話を広げるツールになれば」と話している。会議後は市地域交流まちづくりセンターなどで販売予定。

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