避難訓練などで意識高める 9月1日防災の日 様似小で「一日防災学校」【様似】
【様似】9月1日は「防災の日」。様似小(鈴木輝光校長、児童140人)で1日、「一日防災学校」が行われ、児童が地震・津波の避難訓練などを通して防災意識を高めた。
午前9時35分に地震発生の校内放送が流れ、各教室では机の下に隠れて身を守り、地震は止んだが津波の恐れがあることから上履きのままプール横に集合。
津波から避難するため、鈴木校長を先頭に一時避難場所の約500㍍先にある岡田共立興産の高台(海抜24㍍)を目指し避難開始。到着後、鈴木校長は「暑い中での訓練は大変でしたね。様似は海と山に囲まれた場所。地震が起きたら津波の心配もあるかもしれない。絶えず意識しながら自分の身を守ることや、学校以外での避難場所はそれぞれの地域で決まっている。知っておくように」とお願いした。
日高東部消防組合様似支署の職員は「とても上手に避難できた。地震・津波は避難が1秒、2秒遅れたせいでけがをしたりする。素早く動けるために繰り返し避難訓練をしていきましょう」と講評した。
学校に戻ったあとは、1・2年生は防災カルタ、3年生は防災スリッパづくり、4年生は段ボールベッドづくり、5・6年生は非常食づくりと試食体験をした。
この中で、5・6年生47人の非常食づくり体験では、教室前のワークスペースでアルファ米のドライカレーづくり。役場総務課防災・車両係の久米悠都係長が作り方を指導しながら体験。
各教室でグループに分かれ、アルファ米に水を入れ、水を注ぐだけでお湯が沸くヒートパックに発熱剤とアルファ米、外側に水を入れて加熱。次第に蒸気が出始めると、児童たちは歓声を上げた。約15分の温めを待っている間、スイーツの缶詰などを紹介。
児童たちは完成したアルファ米に舌鼓を打ち、「おいしい」などの感想を話していた。
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