<終戦78年>平和活動の継承、取り組み共有 関係者が初の集会【函館】
函館地域で戦時中の歴史の継承に取り組む有志による集会が15日、市中央図書館で開かれた。約20人が出席。学校での平和教育や各団体による取り組みを共有した。
戦後78年が経ち、歴史や平和活動の継承に尽力する市民が集まり、課題を整理しようと終戦の日に合わせて初めて企画した。
函館空襲を記録する会の浅利政俊代表(92)は1945(昭和20)年7月14、15日の函館空襲、函館近海における米潜水艦との攻防といった継承すべき歴史があると指摘。集会の冒頭、「函館でも空襲で戦没した人、アメリカ人も亡くなっている。身近な歴史的事実に基づいて、黙とうしたい」と述べ、出席者で戦没者を悼んだ。
このほか、朝鮮女性と連帯する函館の会は5月に市内で開いた戦時中の朝鮮人労働の実態を紹介する「笹の墓標展示館」の取り組み、函館青柳中の阿部哲也教諭、椴法華中の山下雅史教諭は両校での平和教育や授業後の生徒の作文を紹介した。
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