27日まで開かれている企画展

　令和５年度浦河町立郷土博物館企画展「器―形と模様―」が、町総合文化会館で開かれている。27日まで。

　器（うつわ）は、入れ物、物事の役に立つ才能などの意味を持つ。企画展はその中で昔の身の周りの容器、道具としての形と模様を見てほしいと開催。展示物は町民が使わなくなって寄贈した年代物約１００点。来館者には７回目となる博物館資料カード「陶製の酒樽」を無料配布している。

　同会館２階アートホールでは、戦時中や軍隊の兵役を終えて帰郷する際に、除隊の記念として盃や徳利（とっくり）などを出征や入営時に団体や親類、知人が出発を盛大に見送りした返礼として配られた「除隊記念品」などの盃とお盆約50点のほか、配膳用の漆器８組、三平皿などの皿類約40点、酒徳利など道具類７点、湯を沸かす南部鉄瓶８点、茶道具一式を展示。

　また、「浦河で最も古い器」コーナーでは、町内から出土した縄文時代から擦文時代の土器４点を展示。この中で最も古いとされている「暁式土器」は、１９９５年に西茶３遺跡で発掘。縄文時代早期（紀元前約９０００～５０００年頃）のもの。表面に縄文土器特有の縄目の文様が見られない土器で、底面にホタテの圧痕があることが特徴という。

　同博物館では、展示物には手を触れないよう呼び掛けている。

　企画展は27日まで。時間は午前10時～午後６時（最終日は午後５時）まで。