環境省の山田美樹環境副大臣（中左）と白石自然環境局長へ要望した７町長

　日高総合開発期成会（会長・鳴海修司新冠町長）は７月27、28の両日、高規格道路「日高自動車道」の早期全線完成や医師・看護師などの医療従事者確保対策と定着化に向けた施策の充実、早期の国立公園指定などの要望活動を関係省庁へ行った。

　要望活動には鳴海期成会長をはじめ、日高町村会長で期成会副会長の大西正紀えりも町長、高規格道路日高自動車道早期建設促進期成会長の池田拓浦河町長、軽種馬生産構造改革推進会議会長の大鷹千秋日高町長ら管内７町長が参加。27日は堀井学衆議も同席し、国土交通省など７カ所を訪問した。

　国土交通省北海道局の橋本幸局長との面談では日本海溝・千島海溝津波に備えた代替道路を整備できないかの要望に、橋本局長は「国道としてもう一本作ることは難しい。道道か町道が現実的」と話し「町としての適地を具体化して足掛かりをつけて」と述べた。

　国土交通省では西田昭二大臣政務官と面談。鳴海期成会長が日高自動車道の早期全線完成について要請した。西田大臣政務官は「日高自動車整備促進はしっかり進めていく。長い区間なので、予算確保について地元からしっかりと声を挙げてほしい。事業推進について、一日も早い開通に向けて取り組んでいきたい。命をつなぐ道路と認識している」と話した。

　環境省では山田美樹副大臣と白石隆夫自然環境局長と面談。鳴海期成会長は、早期の国立公園指定への要請や、日高側への保護管の配置決定に礼を述べた。各町長からは「自町から入っていける道路について支援を」「自町のエリアを広げてほしい。親しみのある国立公園へ町としてもキャンペーンをしたい」「登山道ルートの管理を統一してもらいたい」などの要望があり、山田副大臣は「地域に丁寧に説明し、調査を進めている。今後、意見照会、パブリックコメントを経て令和６年中に指定を予定。関係省庁と連携し取り組んでいきたい」とした。

　ほか、財務省、総務省、厚生労働省、農林水産省、文部科学省を回り要望活動を終えた。