出品されたデルフィニウムなどを審査する審査員

【新ひだか】みついし花き振興会（沼田英之会長、60戸）の第20回切花品評会が６日、三石本町の町総合町民センターのロビーで開かれ、三石歌笛の松田純子さん（47）出品のデルフィニウム（フラミンゴ）が最優秀の新ひだか町賞に選ばれた。

　三石地区を中心に静内地区や浦河町の花き農家でつくる振興会は、道内一の産地であるデルフィニウムなどを「みついし花だより」のブランド名で全国に出荷。

　品評会は栽培農家の技術と品質向上、市場関係者との交流やＰＲを目的に毎年開催されており、今年もデルフィニウムやスターチス、ダリアなど74点を出品。この中から１次審査で25点が選ばれ、最終審査を経て優秀花を選んだ。

　会場には濃淡さまざまな青や紫、白のデルフィニウム、スターチスなどが並び、審査には町、みついし農協、ホクレン苫小牧支所、日高農業改良普及センター、花・野菜技術センター、ハル北海道、札幌花き園芸、ブランディア、旭川生花市場、Ｆ・Ａ・Ｊ、大田花き、世田谷花き、オークネット、南関東花き園芸、なにわ花いちば、姫路生花の職員ら道内外の専門家があたり、花・茎・葉の色沢、形状、総合的なバランスなどを細かく採点するため、真剣な表情で花に見入っていた。

　表彰式で沼田会長は「市場関係者に花を見ていただき、三石の花の販売、ＰＲに役立ててほしい。今年も、高品質の花き栽培に取り組み、昨年を上回る販売実績を目指していきたい」とあいさつ。

　最高賞の新ひだか町賞を受賞した新規就農７年目の松田さんは「予想していなかったので、知らせにびっくり。最高賞に選ばれとてもうれしい。毎日、元気な花を作り続けたい」と笑顔で話した。

　新ひだか町賞以外の入賞、市場賞、特別賞の受賞者は次の通り。かっこ内は品目と品種。

　◇入賞

　▽みついし農協組合長賞・優秀賞　三石本桐・佐々木一夫（デルフィニウム・シフォンブルーＳＰ）▽ホクレン苫小牧賞・優秀賞　三石本桐・宮田直希（同・シルキーホワイトＳＰ）

　◇市場賞

　▽なにわ花いちば賞　三石歌笛・加藤潤（デルフィニウム・プラチナブルーＳＰ）▽Ｆ・Ａ・Ｊ賞　三石歌笛・阪井喜博（同・グランブルーＳＰ）▽旭川生花賞　三石西端・浦東朝和（同・さくらひめＳＰ）▽ブランディア賞　浦河絵笛・松田一彦（ダイアンサス・キウイグリーン）▽札幌花き園芸賞　三石歌笛・信田健一（タラスピ・グリーンドラゴン）▽世田谷花き賞　三石歌笛・信田光男（デルフィニウム・レディ）▽姫路生花賞　三石歌笛・信田光男（デルフィニウム・ダークエンジェル）▽オークネット賞　三石本桐・沖田英幸（シニュアタ・ピリカブルー）▽南関東花き園芸賞　三石西端・金森哲也（デルフィニウム・トリトンラベンダー）▽大田生花賞　三石西端・桐山昭彦（デルフィニウム・プラチナブルーＳＰ）

　◇特別賞

　▽デルフィニウム特別賞　三石本桐・土居稔明（デルフィニウム・マリンラベンダーＳＰ）