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日高報知新聞

郷土への見聞広める 百人浜と風の館など 庶野小児童の校外学習【えりも】

クロマツの倒木から昆虫類を採取する高学年児童たち

【えりも】町立庶野小(杉山一彦校長)は7日と12日、百人浜国有林と襟裳岬・風の館などで、校外学習を行い、児童たちはえりもの自然と文化に触れて郷土への見聞を広めた。

 7日は3~6年生24人が参加し、中岡利泰町教委社会教育課長、町郷土資料館の高橋梨沙学芸員と草野一郎北緯42度の会会長ら会員3人がサポート。一行は、百人浜駐車場から国有林内に入り、展望塔から緑化事業植樹地帯を眺望。さらに、児童たちは5月17日に百人浜で行われた緑化事業70周年記念植樹祭で自分たちが植えたクロマツの苗木を慈しむように確かめ、林内のクロマツの倒木で寄生虫を採取観察した。

 えりも岬の林業総合センターでは、館内に展示の緑化事業の歴史を学び、付近の林内では緑化事業当初に植樹した樹木の幹回りと樹高を測定した。駐車場付近では土壌をスコップで採取して、緑化前の赤土を確認。

 襟裳岬・風の館では、あいにくの霧で岬岩礁地帯の眺望は出来なかったが、館内の資料観察と風体験を楽しみ、庶野方面の海岸線を眺めた。

 12日は、1、2年生6人が杉山校長らの引率で、中岡課長と堂元菜々実学芸員、会員3人がサポート。百人浜の悲恋沼で生き物観察やタモでの昆虫捕獲やキャンプ場内での生き物探しと観察を行い、風の館では、展望室から望遠鏡でゼニガタアザラシ観察を楽しんだ。

 草野会長は「長い間、子どもたちに郷土の自然に親しんでもらっていた“わらしゃんど自然体験”が参加者不足で休止中なので、各学校の校外学習をサポートして、郷土愛を育てたい」と話していた。

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