災害救護を体験する参加者

　浦河町東町ちのみ１の浦河赤十字看護専門学校（大柏秀樹学校長）は10日、同校を会場に「オープンスクール２０２３」を開催した。学生たちによる日頃の学習の成果を発揮した看護体験や実習実演のほか、進学相談会などが行われ、来校者は学生たちと交流しながら楽しい時間を過ごしていた。

　看護学校の活動を広く周知するとともに、将来、看護師を目指したいと思う高校生や小中学生とその保護者らに看護の仕事についての理解を深めてもらえるよう、在学する33人の学生が主体となってアイデアを出し合いながら企画運営するオープンスクール。地元浦河町をはじめ、管内外から多くの人が訪れた。

　この日は、学生たちが実習で取り組む注射やバイタル測定などの看護技術の体験や救護員服や看護衣の試着、災害発生時の災害救護活動の実演などの企画を実施。

　このうち、災害救護活動の実演では、浦河高校３年生の髙萩そらさん、佐々木彩乃さん、蘇田萌絵さんの将来看護師を目指す３人が救護員服に身を包み、学生と一緒に救護実演に参加。巨大地震が発生し、避難時に転倒するなどして負傷者が出たことを想定した救護活動で学生たちの連携のとれた機敏な動きに圧倒されながらも、３人はそれぞれの役割を理解しながら災害救護を体験した。

　蘇田さんは「救護活動を見ている時は〝かっこいい！〟と思っていたが、いざ、自分がやってみるととても難しかった」と話し、髙萩さんは「実際に学校に来てみることで雰囲気がよくわかった」、佐々木さんは「先生と学生の仲も良く、安心して通える学校だと思った」と学校の印象を語った。

　進学相談会には、日高管内の高校生のほか、富良野市から訪れた人や社会人も参加。教員による個別相談や在学中の学生との懇談で、学校生活の様子やカリキュラム、卒業後の進路やワークライフバランスを考慮した働き方などさまざまな相談に応じた。